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ブログし~幸せなペットを増やすために~

2016.10.19  15:23

セミナーレポート 動物と人との未来を考えるサミット ~動物虐待のない世界へ~

サンフランシスコのアニマルポリスが来日するとのニュースを聞き、2016年9月23日に開催されたセミナーに参加しました。

タイトルは、

動物と人との未来を考えるサミット

~動物虐待のない世界へ~

 

まずは、動物愛護法の法改正にも関わった国会議員の松野頼久氏からの冒頭挨拶がありました。

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松野氏は、法改正に関わるからには自らも現場に足を運んでおくべきと考え、今までに様々な自治体施設を見学してきたとのこと。そしてその運営内容に大きな格差があるとの指摘をします。

そして、今回のセミナーのテーマにもある“虐待”について、虐待と一言で言っても、自治体の施設で横行する虐待はどうなのかとの問題提起がありました。自治体の動物愛護センターを訪問すると、譲渡を促進しようとしているセンターなのか、殺処分しかしていないセンターなのかがすぐにわかるといいます。

一頭でも譲渡をしたいと活動している施設では、「少しでも綺麗にかわいくしてあげた方が譲渡されやすい」として多くのトリミングボランティアが関わっていたり、散歩ボランティアなどでにぎわっている一方で、譲渡には積極的ではなく殺処分が主な目的であるセンターには、子犬や子猫を飼育するためのミルクなどもないとのこと。

「生まれたばかりの子犬や子猫に成犬・猫用のフードがあってもしかたないでしょう?」と疑問を投げかけるなど、インパクトのあるスピーチからセミナーの幕が開かれました。

 

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竜之介動物病院 徳田院長

一番目のスピーカーは熊本大震災で活躍をされた竜之介動物病院の院長、徳田竜之介先生です。

 

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「熊本はまだスペースがあるけど、東京のビル群を見て、もし大震災が来たらどこに逃げるんだろうと思った。」との第一声から始まりました。

そして立て続けに「なぜ動物と過ごすための同行避難所が必要だと思いますか?」と会場に向かって問いかけます。

「それは、ペットに支えられている人がたくさんいるから。動物は家族の一員だから。家族の一員であるペットを置いていけないでしょう。」と訴えました。

TV番組“情熱大陸”でも竜之介動物病院の被災地での活動が放映されたので、ご存じの方もいると思いますが、徳田先生は東日本大震災に学び、自家発電機能つきの耐震性の高い動物病院を建てました。その用意周到さが幸いし、熊本大震災後のピーク時には250名が生活する避難所として多くの飼い主様とそのペットたちを助けたのです。

しかし、そのような環境に恵まれた飼い主様はごく一部で、車中でペットと避難している方々も多くいました。また、竜之介動物病院で避難できたとしても、公的な避難所としては登録されていないので、人間への支援物資が届かないなどの問題もあり、徳田先生が熊本市にかけ合った結果、やっとペットと同行避難ができる避難所が後日設置されたとのことでした。

これらのエピソードの中で、なるほどと思ったのは、動物病院を新築する際に銀行から融資を受ける時も、熊本市長にかけ合った時も、銀行の支店長や熊本市長がペットを飼っていたために、飼い主の気持ちをわかってもらうことができ、融資がおりたし、同行避難ができる避難所の開設も実現したというのです。選挙で投票する際に、候補者が動物を飼ったことがあるかどうかを調べるのも重要かもしれません。

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その他、病院自体を避難所として飼い主に開放することについては、竜之介動物病院のスタッフ80名全員が賛成であったわけではなく、徳田先生のトップダウンの決断で踏み切ったなどという赤裸々なお話がありました。

また、避難所としての登録をしていなかった竜之介動物病院には人への支援物資が届かなかったという話を前述しましたが、ペットが必要とする物資に関しては、SNSでのニーズ発信ですぐに届いたなどという明るいお話もされました。

動物が困っていると多くの人がすぐに手を貸してくれて嬉しかったそうです。

また、避難所の様子については、ペット同伴とそうでないところでは雰囲気が全く違い、人だけの避難所は静かで、どちらかというと沈んだ雰囲気である一方、ペット同伴の避難所はにぎやかで笑顔もあり、今でも交流が続いているほど仲良く暮らしていたといいます。人の飲み水がないのに犬に飲ませるとは何事か、などといういざこざもあったようですが、それでも動物を守らなければならないという使命が飼い主の方々を力づけていたのではないでしょうか。

お話しを伺いながら何度も同行避難の必要性、事前の想定と準備の重要性を感じることができた貴重なご講演でした。

 

次回はいよいよサンフランシスコから来日したお二人のお話についてご紹介します。

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