Trimmer's Lecture

愛犬のブラッシング

撮影協力:クロス動物医療センター

日常的にブラッシングをすることで、愛犬の体をチェックする習慣をつけましょう。ブラッシングには主に次のような役割があります。

●ノミやマダニ、傷を見つけることができます。
草が生い茂っている場所にはマダニが生息しています。お散歩中にノミやマダニに寄生されることがあります。また石や草で指や肉球を傷つけてしまうことも。散歩後にブラッシングする習慣をつけておけば、いち早く発見できるでしょう。

●皮膚や被毛の汚れや、異変を見つけることができます。
地面と接することが多い、足やお腹の被毛は汚れやすい部分です。ブラッシングすることによって、汚れに気づき、臭くなる前にシャンプーをすることができます。また異変の兆候にいち早く気づくことができるので、症状が悪化する前に動物病院へ行くことができます。

●抜け毛を除去することができます。
日常的にブラッシングをすれば、部屋の中に落ちる抜け毛の量を減らすことができます。

●触れ合うことで、リラックス効果を与えることもできます。
信頼している飼い主がブラッシングをすることで、リラックス効果が高まります。

クロス動物医療センター
トリミングサロン「ブルーム」
箕輪 幸恵さん

わんちゃん、ねこちゃんが心地よくリラックスしてもらえるようなトリミングを心がけています。パピーからシニアまで安心してお預けいただけるケアとカウンセリングを大切にしています。

準備するもの

ピンブラシ(左)やスリッカー(右)

ピンブラシはスリッカーブラシと比べて、ピンの大きさが太くやわらかいものもあり、皮膚を傷つけるのを防ぎます。そのためスリッカーブラシより初心者向けです。

動物病院併設トリミングサロンのトリマーによる「愛犬のブラッシング動画」

STEP 1

犬のブラッシングは、触れられても抵抗が少ない背中や腰から始めます。敏感な耳や足先は最後にブラッシングします。

毛並みと逆方向に動かすと不快感が生じるので、犬の毛並みに沿って行なうようにしましょう。

まずは毛先にブラシを通し、抜け毛やもつれを取ります。

STEP 2

もつれたり、毛玉になっている部分は無理にブラシを通さず、少しずつほぐしていきましょう。

胸元からお腹にかけては乳首があります。なるべく地肌に触れないように注意してブラッシングしましょう。

足は地面に近く、最も汚れやすいところです。また、マダニがつきやすいところでもあります。傷や汚れ、マダニがついていないかをチェックしましょう。
チェックは、ブラッシング以外でも、散歩が終わるたびに行いましょう。

もしマダニを発見しても、決して無理にとろうとしてはいけません。化膿したり、病原体が体内に入りこむ原因となるので、見つけたらすぐ動物病院へ行って下さい。

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