PET LIFE

役所に寄せられる苦情を知っておこう!

出典:NPO法人 日本ドッグマナー協会

社会の一員としてマナーを守ろう!

私たちは社会のなかで暮らしています。特に問題もなく愛犬と日常生活を送っていると思っている人も、社会の一員としてきちんとマナーを守っているかどうか、今一度考えてみましょう。特に住宅が密集する都市部の室内飼育では、意外なところで他人を不快にさせている可能性もあります。

飼う前の準備

苦情を言われたことがないからといって、問題がないとは限りません。隣近所の住人同士では、飼い主本人に直接伝えるのではなく、市区町村の役所に苦情を寄せる場合が多いからです。「犬の習性、性質だからしょうがない」と思うのは大きな間違い。これらはすべて飼い主の努力次第で改善できます。自分自身の感覚や価値観だけで判断するのではなく、周囲の人々の立場になって考えることで、地域社会との関係が円滑になります。

[役所に寄せられる苦情の代表例]

鳴き声は騒音にもなる

鳴き続ける犬を放置してはいけません。飼い主にとってはかわいい愛犬の鳴き声も、隣近所に聞こえるほどの大きさでは不快感を与えてしまいます。しつけや訓練をするのは飼い主の責任です。鳴き声について考えることは、犬のためにもなり、飼い主と犬がよりよい関係を築くことにもつながります。

しつけ中でも、音漏れを防ぎ、隣近所に迷惑をかけないようにしましょう。また、防音サッシや防音ドア、すき間テープなどを利用する方法もあります。

抜け毛にも注意!

飼い主が慣れてしまって気にもせず、たいした量ではないと思っていても、犬の抜け毛は周囲の人に不快感を与えてしまいます。
ブラッシングをはじめとした定期的な手入れは、余分な抜け毛を除くだけでなく、皮膚のマッサージにもなり、新陳代謝を促す効果もあります。被毛などを観察することで健康状態のチェックもできますから、こまめに行うとよいでしょう。ただし、「室内でブラッシングすると毛が飛び散るから」といって、庭やベランダで行うのはマナー違反。屋外で舞い上がった毛がどこに飛んで行くのか考えてみてください。隣近所に迷惑をかけないように、屋内で行うのが愛犬家として求められる配慮です。
また、自宅にお客様を迎えた時は、洋服に犬の毛がついてしまっていないか、帰りがけにさりげなく気を配りましょう。

トイレシート使用を習慣づける

「トイレは散歩の時に済ませる」「散歩は排泄のためにするもの」などと考えていませんか。都市化が進むにつれて、屋外で犬に排泄させてもよい場所が少なくなってきました。住宅の前や商店街でさせるのは大変迷惑なことです。子どもの遊び場などをトイレスペースとして利用するのも、避けるすべきでしょう。
理想的なのは、家の中でトイレシートを使用して排泄するようにトレーニングすること。トイレシートで排泄できるようになれば、先々きっと役に立ちます。

今は元気いっぱいの愛犬も、いずれは年をとっていきます。屋外で排泄するのが困難になった場合でも、トイレシートを使う習慣がついていれば安心です。また、トイレシートを敷けばどこでも排便・排尿できるようにしておけば、排泄を我慢しないですむので犬の体に負担をかけません。

さらに、あらかじめトレーニングしておくと、愛犬との旅行の計画も立てやすくなります。宿泊施設の利用に自信が持てるからです。

散歩はトイレタイムではなく、あくまでも運動する時間として習慣づけることが、マナー上好ましいといえるでしょう。屋外でしか排泄できない犬の場合は、側溝や排水溝のふたの穴のところで排尿させ、終わったら水で流すといった配慮が必要になります。 もちろん、犬が側溝に足を挟んでケガなどしないよう、くれぐれも気をつけてください。また、自宅に庭がある場合は、敷地内で排泄させるようにするのも、ひとつの方法。この場合も、隣近所に悪臭で迷惑をかけないように、後始末はきちんとするなど配慮しましょう。

こんな時は自宅排泄の習慣が役立ちます

  • ● 雨の日など悪天候時
  • ● 飼い主・犬が体調不良な時
  • ● 散歩が困難になった時
  • ● においなど、ご近所への迷惑が気になる時
  • ● 公園など小さなお子さんをはじめ不特定多数の人が出入りする場所で排泄させたくない時

フンはルールに則って処理を

当然のことですが、散歩や外出の途中で愛犬がフンをしたら、必ず回収して自宅に持ち帰りましょう。持ち帰ったあとの処理方法は、住んでいる地域のルールに従って下さい。
「まわりの人と同じようにしている」「これまで何の問題もなかったから大丈夫」といった思い込みは禁物。市区町村の清掃局などへ問い合わせ、どのようなルールがあるのか必ず確認しましょう。

例えば
  • ● フンはビニール袋などから出してトイレに流し、回収に使用した袋などは一般ゴミとして処分するよう呼び掛けている地域もあります。
  • ● 細かい石がついたフンは、配管のつまりなどを誘発するため、トイレには流さない方がよいというルールを設けているところもあります。

犬も環境も清潔に保つ

清潔にすることは、愛犬との暮らしを楽しむ上で大変重要なことです。においにまつわる問題は、フンや尿から起こるとは限りません。犬の体が汚れ放題になってしまったら、犬の健康に悪いだけでなく、隣近所に迷惑をかけることにもなります。必要に応じて入浴させることも含め、愛犬が常に清潔であるように気をつけましょう。
もちろん、住環境を清潔に保つことも大切です。飼育している室内の掃除や犬の排泄物の処理には、日ごろから気を配りましょう。
また、自宅の庭で排泄させている場合も、その位置を把握し、きちんと清掃してきれいな状態を保つ必要があります。

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