Trimmer's Lecture

愛猫のシャンプー

撮影協力:クロス動物医療センター

猫はセルフグルーミングをしますので、被毛を自分で清潔に保つことができます。しかし、毛がもつれたり、毛玉ができやすくなった時など、毛並みの乱れの補正にシャンプーは非常に有効です。 また長毛種、避妊手術を受けていない猫は、スプレー(おしっこをかけてしまう行為)をしますので、そのニオイを取るためにもシャンプーは必要です。 シャンプーの頻度は、かかりつけの動物病院やトリミングサロンに相談しながら、最適な頻度で行いましょう。
シャンプーを怖がる場合は、無理に行わず、プロに依頼しましょう。

クロス動物医療センター
トリミングサロン「ブルーム」
箕輪 幸恵さん

わんちゃん、ねこちゃんが心地よくリラックスしてもらえるようなトリミングを心がけています。パピーからシニアまで安心してお預けいただけるケアとカウンセリングを大切にしています。

準備するもの

  • ● 洗面器
  • ● 泡立ちネット
  • ● シャンプー

シャンプーの流れ

動物病院併設トリミングサロンのトリマーによる「愛猫のシャンプー動画」

STEP 1

毛玉やもつれをほぐすためにシャンプーを行う前には、必ずブラッシングをしましょう。
水を含むと絡まりがひどくなってしまいます。

STEP 2

ブラッシングをした被毛をよくぬらします。 (37℃ 人肌ぐらいのお湯)猫が驚かないようにおしりの方からゆっくりとぬらしていきます。

猫の被毛の根元(皮膚)までしっかりとぬらします。

STEP 3

適量のシャンプーを洗面器などにとります。
シャンプーを適量のお湯で薄めよく泡立てます。
スポンジなどでよく泡立てて、モコモコの泡を作ります。

STEP 4

泡を被毛にのせ、猫を泡で包みます。
猫全体を包むように、泡をなじませてつけていきます。

泡が被毛1本1本の間に行きわたり、皮膚までマッサージするように洗います。

目の周辺を洗うときはシャンプーが入らないよう、すすぎの直前に行い、すすぎは目の周辺から行います。

STEP 5

身体全体をよくすすぎます。
シャワーヘッドを皮膚に密着させるようにして使用すると地肌までお湯がしっかり届きます。 またシャワーの音で猫を驚かせることもありません。

シャンプーを35の同じ内容で、
もう1回行います。

STEP 6

コンディショナー水をつくります。コンディショナーが全体にしっかりとなじむように洗面器などで薄めて使用します。

全体に行きわたるようにコンディショナー水をなじませます。

STEP 7

地肌からしっかりと洗い流すようにすすぎます。
すすぎ残しは、皮膚トラブルのもとです。念入りにすすぎましょう。

STEP 8

タオルドライをします。ここで水分をしっかり拭き取っておくとドライヤーの時間が大幅に短縮されます。

STEP 9

体の水分をタオルで大まかに拭き取ったら、残りはドライヤーで乾かしていきます。

固定タイプのドライヤーがあると便利ですが、ない場合は手持ちタイプのドライヤーを服の胸元に差し込んで簡易ホルダーにするという方法もあります。

被毛の根元に付着している水分にも十分に風が当たるよう、寝ている毛を起こすような感じでブラッシングします。

STEP 10

終了です。

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