PET LIFE

子犬を迎えた場合

出典:公益社団法人 日本動物福祉協会

母子免疫について

生まれたばかりの子犬は体力もなく、感染症に対してとっても無防備です。そこで、お母さん犬は母乳の中に「感染症に対する抵抗力(抗体)」を入れて、それを飲んだ子犬が生まれてからしばらくの間、感染症にかかりにくくなるようにしてあげているのです。そのお母さん犬からのプレゼントが母子免疫です。
ですが、残念なことに母子免疫はそう長くは続きません。生後45日から150日ごろになると消えてしまうのです。

母子免疫について

母子免疫とワクチンの関係って?

母子免疫の代わりに子犬を感染症から守るのが、動物病院で接種してもらうワクチンです。しかし、ワクチンは母子免疫があるときに接種してもその効果は十分に得られないという特徴があります。 ですから子犬を感染症から確実に守るためには、母子免疫とちょうど入れ替わるタイミングでワクチンを接種するのが良いですが、母子免疫がなくなるタイミングはそれぞれの子犬によって違い、外から見ても分かりません。

そこで動物病院では、まず母子免疫が少なくなりはじめる生後9週前後に1回ワクチンを接種し、その後3週~4週に1回または複数回追加して接種します。

こうやって子犬が感染症になるスキをあたえないようにしています。

哺乳と離乳、発育期の食事について

母乳には子犬を病気から守るための大切な成分(抗体)が含まれています。子犬はできるだけ母乳で育てましょう。しかし、親のいない子犬や兄弟が多すぎて母乳が足りないときには、犬用の人工ミルクを哺乳瓶で飲ませてあげましょう。犬のミルクは牛乳とは成分が異なるため、子犬に牛乳は飲ませないほうがいいです。

子犬は生後1~2ヶ月で離乳を始めます。舐めて食べられるような、柔らかくて栄養たっぷりの消化のよいごはんを1日数回食べさせてあげましょう。子犬の成長に合わせて離乳食の割合を増やしていきましょう。

発育期の食事って?

発育期とは、言葉どおり体格も体重もどんどん大きくなっていく時期で、小型・中型犬で1歳くらいまで、大型犬や超大型犬では2歳くらいまでを指します。大きくなるためには、さまざまな栄養がたくさん必要です。カロリーも体重あたりに換算すると大人の2倍近くが必要になりますし、体を作るためのたん白質もたくさん摂らなくてはいけません。
骨を作るカルシウムやリンといったミネラルももちろん必要ですが、これらの栄養素はすべて他の栄養素とのバランスが大切です。

子犬はまだ一度にたくさん食べることができないので、バランスの取れた子犬用のフードを1日何回かに分けて食べさせてあげましょう。

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