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ブログし~幸せなペットを増やすために~

2017.01.04  9:19

【謹賀新年】セミナーレポート 動物と人との未来を考えるサミット ~動物虐待のない世界へ~

明けましておめでとうございます。
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 ノミ・マダニ駆除薬「ネクスガード」「フロントライン」に加え、メリアルの犬フィラリア症予防薬の売上の一部は、飼い主のいない犬や猫が新しい家族を探すために役立てられます。

本年も、セーブペットプロジェクトへのご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

サンフランシスコのアニマルポリスが来日するとのニュースを聞き、2016年9月23日に開催されたセミナーに参加しました。

 

タイトルは、

動物と人との未来を考えるサミット

~動物虐待のない世界へ~

 

少し時間がたってしまいましたが、今回はサミットの第二部についてレポートさせていただきます。

 

第一部のレポートはこちら→https://n-d-f.com/blog/topics/3871.php

 

第二部では、サンフランシスコ警察のシェリー・ヒックス巡査部長と、数多くの動物虐待事件を手がけてきたジョン・デニー裁判官が登壇しました。

 

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サンフランシスコはアメリカ国内でも動物愛護の普及が進んだ州として知られていますが、お二人は同州で20年以上にわたり最前線に立ち、何千件もの咬傷事件や凶悪な動物犯罪について、捜査やヒアリング、調査を行ってこられました。

 

その経験を通じて、デニー裁判官はまず、事件を起こすような危険な犬は、例えばパピーミルで育ったり、子供のころに虐待を受けているといったような、悲惨な生い立ちを経験しているケースが多いと指摘しました。

犬や猫の社会性を無視し、金を生むための“機械”として繰り返し子供を産ませ、まるで使い捨てのように扱うパピーミル。そのような環境で育った子犬や子猫は、健康上の問題を引き起こすだけでなく、社会性が育たないことから生まれる攻撃性や恐怖心から、人との接触でも問題行動を示すリスクが高いといいます。

しかも厄介なことに、こうした行動はときに青年期にほかの犬と接するまでわからないこともあるとか。

さらに事態を深刻化させているのは、そのような動物をめぐる残酷な状況が人目に触れないということ。この講演の数日前、日本でペットショップに立ち寄ったというヒックス巡査部長は、そこで目にした覇気のない子犬子猫を見て、泣きそうになったと言います。

 

「ペットショップで子犬や子猫を買う人は、決してネグレクトされた状態の犬や猫たちを見ることはありません。その代わり、残酷な境遇で次から次へと子供を産む母犬から、6週にも満たず引き離されてしまった、かわいらしい小さな赤ん坊を見るだけなのです」

 

サンフランシスコには現在、日本のように子犬子猫を販売するようなペットショップは一軒もないそうです。

その背景には、ショーウインドーに並んだかわいい子犬たちがいかに残酷な方法で生産されているかという事実を市民が知り、そうした店を地域社会全体で受け入れ拒否したことが大きな力になったと語ります。

 

2
 

もうひとつ印象的だったのは、動物に対する残虐性を示す人たちは、その後必ず子供やお年寄りに対しても残虐性を示す性格を内在しているという話でした。

アメリカでは闘鶏が50州のうち40州、闘犬が全50州で違法とされ、違反した場合厳しい罰則や罰金を科せられますが、依然として大きな社会問題となっているといいます。

闘犬や闘鶏ではステロイド注射で興奮状態を作り出し、人為的に通常のケンカより激しく闘うよう強いたり、負けた腹いせに動物を殺してしまうといった、パピーミルに見られるネグレクトとはまた別の、動物に対するあからさまで悪質な暴力行為が横行しており、このように簡単に動物を傷つける行為は、人間を傷つけることへとエスカレートする傾向に結び付くといいます。

 

このような危険な人物を事前に取り締まるためにも、動物虐待を厳しく処罰する法律を作ってきちんと対応していくことが非常に重要だとヒックス巡査部長は語りました。FBIも、動物への虐待行為は家庭内暴力や子供への虐待などの暴力犯罪の初期段階と関連があると見て、2014年より動物虐待事件にかかわるデータを独自に集めているそうです。

 

日本でも、無差別殺人事件を起こした犯人が、事件の前に鳩や猫などの殺傷を繰り返していたというケースが数多く報じられています。動物虐待事件の取り締まりは、人の安全と直結すると認識したうえで、さらなる法整備はもちろん、取り締まり強化につながるような人員の確保も急務であると言えるでしょう。

 

動物愛護への取り組みが日本よりはるかに進んでいるサンフランシスコですが、一方で、ヒックス捜査官もデニー裁判官も、もとから動物愛護に対し先進的であったわけではないと口をそろえて言います。ヒックス捜査官は、そのことを象徴するような幼いころのエピソードを披露してくれました。

 

お母様が京都の出身で、日本人とのハーフだというヒックス巡査部長は、猫、犬、小鳥など、さまざまな動物とともに育ちました。そんな彼女が最初に習った日本語は「猫」。

きっかけは、3歳のときに引き取った真っ白い愛猫の名前「ネコ」でした。

 

「ネコ」はヒックス巡査部長にとって最高の友達で、ご両親もその愛猫が彼女にとって、どれほど大切な存在になっていったのかをよくわかっていたと言います。

 

しかし転機は2年後、ヒックス巡査部長一家がロサンゼルスからサンフランシスコに引っ越しをしたときに訪れました。

たくさんの荷物と一緒に「ネコ」をバンに詰め込んで移動することはできないと判断したご両親は、あっさり「ネコ」を手放してしまいました。これにひどく傷ついたヒックス巡査部長は、サンフランシスコに着くまでの車中でずっと泣き叫び続けたそうです。

ヒックス巡査部長が子供だった1960年当時、サンフランシスコでもペットは今の時代のように家族の一員とはとらえられていなかったのです。

 

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デニー裁判官もある出来事を挙げました。

ある日、一匹の犬が窓から放り投げられる事件が起きました。幸い、犬はケガもせず逃げていき、警察はその犬を投げ捨てた人物を即逮捕しましたが、ケガをしていなかったため、裁判所は犬を投げた人物を有罪にすることはなかったとか。

犬がケガをしなければ投げ捨ててもいいのか?という、常識的に見ておかしなことが未だに起こっており、今後改善していなくてはいけないとデニー裁判官は力説していました。

 

ただそれでも、サンフランシスコにアニマルポリスがいることは、大変希望の持てることだと言います。

アニマルポリスは、残虐行為を受けている動物を救うための訓練を受け、その方法を熟知しているほか、虐待行為をしている人たちに対する教育なども行っています。彼らと裁判所が協力し合うことで、今後も動物虐待の撲滅と動物愛護の普及をさらに前進させていきたいと語ってくれました。

 

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