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ブログし~幸せなペットを増やすために~

2017.02.15  10:19

セミナーレポート 日本ペットサミット第4回例会

2016年10月6日(木)、日本ペットサミットによる第4回の例会が東京大学農学部フードサイエンス棟「中島董一郎記念ホール」にて行われました。日本ペットサミット(略称J-PETS)とは、主に動物たちと共に暮らす社会をつくるために尽力をしている団体や個人の活動を盛り上げる主旨のもと、東京大学大学院教授、農学生命科学研究科獣医外科学教室の西村亮平会長によって発足された会です。

今回は、麻布大学 獣医学部、動物応用化学科 伴侶動物学研究室 教授である、菊水健史先生による講演「ヒトとの共生を可能とするイヌの特殊な進化」の内容をレポートします。

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  • イヌとヒトは心が通じ合えるのか?

 

「イヌとヒトは種も違い、言葉も通じませんが、なぜか心が通じる気がします。それは『気がする』のか『本当に通じているのか』。多くの認知心理学者がこの謎を解こうと多くのテストを実地し、ヒトとイヌの関係性を明らかにしつつあります」と、菊水教授。

これからの研究によってより詳しい結果が明らかにされつつありますが、2016年現在、予想以上にイヌは情緒が深く、ヒトとつながり、心をつないでいることがわかってきたとのこと。また、イヌと共通の祖先種をもつオオカミでは、ヒトとのつながりをもつ能力が確認できず、イヌは進化と家畜化の過程で、この能力を得たと考えられていると、菊水教授は解説します。

 

  • イヌとヒトの共生について

 

イヌの進化の過程、ヒトとの共生の歴史を知ることで、ヒトとイヌが特別な関係を結ぶにいたった経緯がわかるといいます。菊水教授は、これまで行われてきたさまざまな実験結果を示し、イヌの優れた認知能力、ヒトをどのように見ているかなどを解説してくださいました。

イヌとヒトの社会認知機能は非常に似ていて、それはオオカミとは確実に異なっていること。ヒトとの視覚コミュニケーションは、ヒトと近いと言われているチンパンジーよりも優れているなど、大変興味深い結果も伺うことができました。

 

 

  • ヒトとイヌの絆形成

 

次に、「絆」は科学的に解明できるのか?についての研究結果が紹介されました。ヒトとイヌとの絆を考えるとき、その絆形成のメカニズムにおいて「オキシトシン」の影響に着目されているとのこと。

「オキシトシン」とは、脳でつくられるホルモンで、相手への愛情や絆を生み出す効果がある「愛情ホルモン」として知られているもの。菊水教授は、ヒトと交流をもった際のヒトとイヌの体内でのオキシトシンの濃度変化を検証し、実際に尿中のオキシトシン濃度の上昇を確認。異種の動物間で確認されたのは世界初として、この科学的研究はアメリカの有名な科学雑誌「サイエンス」にも掲載されました。

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  • ヒトとイヌは世界でもっとも古い親友

 

今から約1万5千年以上前から、イヌはヒトと共生してきたそうです。イヌはヒトを頼って生きてきた歴史があり、また、ヒトもイヌと共に生活することでさまざまな恩恵を得てきました。最近ではオキシトシンが上昇し、心臓病などの疾患が減少することも研究によって明らかになりつつあります。

今回の菊水教授の講演で、イヌとヒトとの関係が古来よりいかに深いものであるかを再認識し、この「絆」が科学的に解明することができる、という事実は大変興味深く、菊水教授の今後の研究に注目していきたいと思いました。

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日本ペットサミット           http://www.j-pets.jp

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