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高齢猫の変化と管理

高齢猫の変化と管理

最近は猫も平均寿命が延びて10歳を越える子もずいぶん増えましたが、一般に7歳を過ぎると高齢猫と呼ばれるようになります。高齢になると老化に伴って、さまざまな体の変化があらわれるようになり、これまでとは違った健康管理を行なう必要が出てきます。

● 変化その1:腎臓の機能の低下

年を取るにつれて、ほとんどの猫は腎臓の機能が徐々に低下して「腎不全」と呼ばれる状態になります。腎臓はもともと体の老排泄物を漉(こ)しとってオシッコを作るための臓器ですが、腎臓の機能が低下すると水のようなオシッコを大量にするようになったり、体内に老排泄物が溜まって「尿毒症」と呼ばれる症状がみられるようになります。腎臓は一度壊れてしまうと治すことができないため、健康診断で早期発見し、症状が軽いうちに悪化させない方法を獣医師と検討することが大切です。

● 変化その2:歯の衰え、歯周病

猫も高齢になると歯石が付着して歯周病になったり、歯槽膿漏から歯が抜けることがあります。もしロを痛そうにしていたり、口臭がきついようなら、なるべく早く動物病院で診てもらいましょう。また、歯が痛くて食欲が落ちているようなら、ごはんを柔らかいものに変えたり、少量でも栄養を摂ることができるようなごはんに変えるなどの工夫をしてみてはいかがでしようか。

● 変化その3:関節や筋肉の衰え

高齢になると関節の中で潤滑油の働きをしている関節液が減少したり、関節のクッションとなっている軟骨が磨り減ってくるために、動作がぎこちなくなってきます。また、関節内の骨同士がぶつかることによって関節炎になったり、関節が変形してくることもあります。関節を動かすたびに痛みが出るようになって、活発に運動できなくなると全身の筋肉量も少なくなって、食べてもあまり太れなくなってきます。痛みはなるべく早くなくしてもらって、体に無理のない運動を毎日少しずつでも行い、サプリメントなどで関節の成分を補うとよいでしよう。

関節や筋肉の衰え

● 変化その4:腫瘍の発生

腫瘍は高齢になるとよく見られるようになる病気の一つです。特に、猫の腫瘍は悪性である場合が多ぐなるべく小さなうちに発見して、治療をはじめることが大切です。毎日ふれあって、体の表面にしこりがないか丁寧にチェックしてあげましょう。

● 変化その5:循環器疾患の発症

心臓を作っている筋肉、心筋が正常に機能しなくなる病気を「心筋症」と言いますが、猫が中年以降になると心筋症が見られるようになることがあります。この病気になると、心臓が正常に血液を送り出すことができなくなってしまうため、呼吸困難になったり、血管の中に血栓ができて血行障害をおこすことがあります。まだ症状が悪化する前に健康診断で早期発見し、お薬や生活で悪化させないようにすることが大切です。

母子免疫について

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