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ブログし~幸せなペットを増やすために~

2019.01.30  8:58

動物福祉最前線インタビュー 非営利型一般社団法人 佐藤真妃さん・後藤志帆さん

 

北海道札幌市で乳飲み子の猫を専門に保護活動を行なっている「非営利型一般社団法人ねこたまご」の共同代表、佐藤真妃さんと後藤志帆さんは、近所のママ友として知り合い、2011年に活動を始めました。2014年には「ねこたまご」を設立し、さらに2017年には猫カフェもオープンしています。活動開始から現在までの状況をうかがいました。

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左)佐藤真妃さん 右)後藤志帆さん

 

― まずは乳飲み子の猫を専門に保護活動を始められたきっかけを教えていただけますか?

 

佐藤真妃さん(以下、「佐藤」):私は猫を飼い始めてからコミュニティサイトを見るようになって、猫の新しい飼い主募集がたくさんあると知ったんです。「札幌市はどうなっているんだろう?」と思ってセンターへ行ったら、子猫の殺処分が多くて。それで乳飲み子を育てて譲渡するシステムが必要だと思いました。夫に相談したとき最初は反対されましたが、家庭と両立することを条件に認めてもらいました。後藤さんには近所のママ友としてお付き合いしていた頃から、保護活動に興味を持っていることを話していたんですよ。

後藤志帆さん(以下、「後藤」):佐藤さんが初めてセンターからレスキューする日に気軽な気持ちで付き添ったのがきっかけです。実は私の夫は猫が嫌いだったんですが、「飼うんじゃなくて保護しただけだから」と押し切りました。でも夫がすぐ子猫にメロメロになって、今では「僕は猫派だ」と言っています(笑)。

 

― 意外にも気軽なスタートだったんですね。2011年から現在までの保護活動の状況について教えてください。

 

佐藤:当時は動物管理センターから保護しているボランティアの方は1人だけで、それも体重が300g以上と比較的育った子猫に限定しておられたんです。乳飲み子を対象に保護したのは私たちが最初です。当時は子猫の譲渡が珍しかったらしく、初めて育てた子猫に新しい飼い主さんを募集したら初日に10件以上の応募があってびっくりしました。

後藤:保護活動をされているボランティアさんでも、子猫が殺処分されている現状を知らない方も多かったんです。乳飲み子でも育てられることが知られるようになってから、裾野が広がっていきました。「殺処分ゼロ」をスローガンに、社会の機運が高まっていたことも大きいと思います。

佐藤:現在は札幌市でもボランティア登録制度ができて譲渡も増え、殺処分頭数がどんどん減ってきています。職員さんも収容された子猫にミルクをあげたり保温してくれたり、ボランティアが引き出すまでの間、手厚くケアしてくださるようになりました。

後藤:でも収容頭数については減っているというより、引き取りを断っている状況に近いと思います。自治体が動物の引き取りを拒否できるようになったので、その結果殺処分数はゼロにできるかもしれません。でも代わりに保護団体が対応しているような状況です。正直に言えば、根本的な問題は変わっていないように感じています。まだまだこれからですね。

 

―ねこたまごさんの活動も社会の機運を高める大きな要因になったように思います。個人の活動から法人化までの経緯を教えていただけますか。

 

後藤:公式にボランティアさんを募集したことはなかったんですが、初年度から協力してくださる方々に恵まれました。預かってくださる方がいれば、それだけの子猫をセンターから引き出して来られますから。でも経費が負担になってしまいました。

佐藤:譲渡するときも一件ずつ新しい飼い主さんのお宅を訪問していたので、マンパワーも追いつかなくなっていって。個人ボランティア時代はご支援をお願いしたことはありませんでしたが、活動の規模が大きくなるにつれ、法人化して資金を募らないと続けられないと思いました。それで2014年4月に非営利型一般社団法人「ねこたまご」を設立したんです。

後藤: 私たちはすごいスローガンを掲げて法人を設立した訳ではないので、それほど悩まずに前へ進むことができたのかもしれません(笑)。「猫を譲渡する場所がほしいからカフェを作ろう」という気軽な感じで、2017年4月には「ねこたまご+Cafe」を作ってしまったくらいです。

 

― 2018年から公益社団法人アニマル・ドネーションの認定団体になり、SPPから医療費支援をさせていただくことになりました。

 

佐藤:本当にありがたく思っています。今は保護猫を引き取ってくださる方にも医療費の負担をお願いしていますが、上限を5万円と決めています。実際はそれ以上にかかることも多いんです。

後藤:以前からSPPのロゴを見たことがあったので、このようにお話をいただいてびっくりしました。保護活動はガソリンである資金がないと動かなくなってしまうので、ありがたいお話です。子猫の医療費は1頭につきおおよそ1万〜1万5千円くらいで済みますが、治療が必要な場合は30万円以上かかることもあるんです。下半身不随や猫エイズ(猫後天性免疫不全症候群)を発症している猫は譲渡が難しいので、看取りまで世話をすることになります。

 

― 保護活動のボランティアに興味を持ったら、どのようなことから始めればいいでしょうか?

 

後藤:無理のない範囲でお手伝いをしていただけるだけで十分です。そもそも保護猫の飼い主になってくださる方がいなければ活動が成り立ちませんから「猫を飼うときは保護猫にする」と決めてくださるのもボランティアの一環だと思います。

佐藤:このカフェに通ってくださったり、ホームページをのぞいてくださったりするだけでもありがたいことです。私たちはイベント開催のスキルが弱いので、保護活動を広めてくださる力も大切だと思っています。

後藤:子猫、特に乳飲み子は人の手がないと亡くなってしまうので、ミルクボランティアは命を救うことに直結するんですよね。特に女性の方にとっては、自分をお母さんだと思ってくれる存在を育てる喜びを感じられることが大きなやりがいだと思います。

佐藤:命を育てる感動があるからこそ、ボランティアの皆さんも続けてくださっているのではないでしょうか。興味を持った方はぜひお問い合わせください。できないことよりできることに目を向けていただければ、いろいろなサポートの方法があります。

 

 

― 乳飲み子の猫を対象にしたミルクボランティアは、命をより身近に感じられる活動かもしれません。私たちもSPPを通して活動のお手伝いができることをうれしく思います。本日はありがとうございました!

 

 

非営利型一般社団法人 ねこたまご https://www.nekotamago.org/

 

 

トピックス, 日本の動物福祉最前線 インタビューシリーズ

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